バイクの50cc〜400ccまでの排気量別のメリット・デメリット
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これまでに普通自動二輪免許(通称中免)で運転する事が出来る排気量『50cc〜400cc』までを所有して乗ってきました。
そこで感じた排気量別のメリット・デメリット、こういう用途に向いているんじゃないか??という事を書いていきます。
バイク選びで悩んでいる方の参考になれば幸いです。
普通自動二輪免許で運転出来る排気量
免許をお持ちの方はご存知かと思いますが、普通自動二輪免許で運転出来る排気量をご紹介していきます。
まずザックリ書くと『400ccまでのバイクを運転出来る』運転免許(道路交通法)なんですが、細かく分けると
- 原付第一種・排気量50cc以下/2025年4月から基準変更で最高出力を4.0kW(5.4馬力)以下に抑えられた排気量125cc以下のもの
- 原付第二種・排気量50cc超〜125cc以下のもの
- 軽二輪・125cc超〜250cc以下のもの
- 小型二輪・250cc超〜400cc以下のもの
という区分けになります。(道路運送車両法)
※小型二輪は250cc超のバイクの呼称で実際は大型バイク区分の排気量も含まれますが、ここでは便宜上400cc以下と紹介しています。※原付は自転車と考えている方もおられるかもしれませんが、ここではバイクの括りで紹介します。
普通自動二輪免許で運転出来るバイクには大きく分けて4つのクラスに分けられます。
次の項から、各クラスのメリット・デメリットなどを書いていきます。
原付第一種(50cc以下)のメリット・デメリット
原付第一種は普通自動二輪免許(大型も含む)を持たなくても普通自動車免許もしくは原付免許だけでも運転する事が可能なバイクです。
バイクの免許を持たなくても車の免許を持っていれば運転出来る分触れられる機会が1番多いバイクになると思います。
『原付』と言えば50cc以下のバイクをイメージする人も少なくないでしょう。
ナンバーの色は白です。
原付第一種のメリット
原付第一種のメリットは
- 車両本体の安さ
- 維持コストの安さ
税金・自賠責保険・任意保険・消耗品 - ファミリーバイク特約が使える
- 燃費の良さ
- コンパクトで軽く取り回しが楽
- 駐輪場なら大体駐輪する事が出来る
が、考えられます。
原付第一種のデメリット
逆にデメリットは
- 規制が他のバイクに比べて多い
法定速度30km/h
第一通行帯の通行義務(細々ありますが、簡単に書くと(追越し・右折時以外は)左側走行が義務)
二段階右折
二人乗り禁止
自動車専用道路は走行不可 - 法定速度の遅さから、他車に対して恐怖心を持ちやすい
- スクーターが多く、MT車の選択肢が少ない
が挙げられます。
原付第一種のまとめ
免許区分的に他のバイクと比べるとハードルが低くバイクに興味が出た時に手を出しやすい。車両価格も新車でも上の排気量区分と比べると安く、中古の流通量も多いので購入費用を抑えやすいです。それに加え維持コストも安いです。
短い距離の通勤・通学用の便利な道具として選択の余地があると思います。
ただ、規制が多い分、走行時に恐い思いをする機会が多いです。更に車体重量が軽く取り回しが楽というメリットの反面、風に煽られやすい面も気になる点です。
また、(後述しますが)原付第一種は雑に扱われる印象がありますので、中古で購入する際は信頼出来るショップを見付けるところから始める必要(新車の場合や他のクラスでもショップ選びは重要ですが)があると思います。ちなみに私が初めて購入した原付第一種は納車されて帰る途中にキャリパーのネジが取れるというトラブルに遭遇しました。それ以降は『バイクは新車』信者になりました。
個人的な偏見全開でのまとめになりますが『原付第一種』はオススメしないです。普通自動二輪免許(以下バイクの免許と書きます)を所有していてバイクの購入を考えた場合、原付第二種以上から考えるのが最適かと思います。
原付第一種を購入する場合は
- 近場の足として(遠乗りはしない)
- 普段使いは車だが、通勤・通学は原付で十分だから安いので(就業規則によってはバイク不可の場合もありますが)
- バイクの免許を持ってないけど、バイクの気分を味わってみたい
などの時で良いと思います。
原付第一種は過去に2台乗りました。一台は事故(後ろからぶつけられて)で廃車。もう一台は車の購入で乗らなくなり手放しました。その頃は車の免許しか持っていなかったので選択肢が『車or原付一種』しかなかったです。
バイクの免許をとった今となってはバイクの購入を検討した際に『原付一種』が入ってくる事はないです。
その理由が原付一種で公道を走るのが怖いからです。笑
原付第二種(50cc超〜125cc以下)のメリット・デメリット
原付と名称に付いてますが原付第一種とは大きく違います。まずは免許の違いでバイクの免許(小型・中型・大型のいずれか)が必要です。
ナンバーの色は黄色(〜90cc以下)とピンク(〜125cc)の二種類があります。
原付第一種との大きな違いは『交通ルール』の面です。
原付第二種のメリット
原付第二種のメリットは
- 原付第一種と法定速度が他の車・バイクと同じ
- (原付第二種から)二人乗り可能
- 二段階右折も不要
- 維持コストは控えめ
税金・自賠責保険・任意保険・消耗品 - ファミリーバイク特約が使える
- 車種が意外と多い(スクーターだけでなく、MT車もそこそこある)
- 燃費が良い
- コンパクトで軽く取り回しが楽
- 駐輪場なら大体駐輪する事が出来る
交通ルールの面での違い以外では原付第一種と相違ないメリットになってしまいました。
原付第二種のデメリット
逆にデメリットは
- 自動車専用道路を走る事が出来ない
- 原付第一種よりは恐怖心を感じる事は少ないが…『原付=抜かなきゃ』と考えるドライバーの影響で嫌な思い・怖い思いをする事も稀にある。
と、デメリットを考えてみましたが少なかったです。
原付第二種のまとめ
デメリット面が少なかったですが…『自動車専用道路を走る事が出来ない』は使用用途や友人関係等によっては最悪のデメリットになりかねないです。
- ツーリング仲間・友達のバイク乗りに250ccクラス以上のバイクばかりいる
- 使用用途で高速道路やバイパスを通る必要性が多い
- 必要に迫られても高速道路等を利用出来ない
- 知らない場所を走っている時に、誤って自動車専用道路を走る可能性がある
などなど『不便で仕方ない』と感じる場合もありえるでしょう。
ただ、『自動車専用道路を利用出来なくて良い』と割り切った場合は最強と思います。
現に大型バイクを所有していてセカンドバイク・サードバイクに原付第二種を所有している人も少なくないと言われます。
ただ、バイク選びの参考にと書いているので『ファーストバイク』としてはどうか??という話になりますので…話を戻しまして…
- 通勤・通学で自動車専用道路を使う必要がない
- ツーリングで自動車専用道路を使わないルートを走るから問題ない
知らない道でもナビ等を利用して誤って自動車専用道路を通らない様にする - ツーリングはソロが基本or友人等も原付第二種以下or友人等が下道ツーリングOK
といった場合はファーストバイクとしては前述した通り最強です。
一般道では他の車、バイクと同じ速度で走れる・一般道では必要十分な走行性能・維持コストの安さ・取り回し、乗るまでの気楽さなどの使用面から、車種バリエーションもそこそこあるので趣味性の高さの面でも楽しめると思います。
大きいバイクに不安がある場合なら初めてのバイクとして原付第二種を選択して、ステップアップするもよし、最後まで原付第二種で走り続けるもよし、
原付第二種はGSX-R125の1台所有してます。(+知人に借りたGSX-S125も)
これを書いている2025年10月現在所有しており、ファーストバイクとなってます。
現時点では通勤・休日は近場長崎〜佐賀を走るだけなので、原付二種で十分と感じています。
強いて不満点を挙げるなら『夜中のサービスエリアに行けない』事くらいです。笑
軽二輪(125cc超〜250cc以下)のメリット・デメリット
軽二輪(125cc超〜250cc以下)(以下250ccクラスと呼びます)を運転する為には普通自動二輪免許(中免)以上の免許が必要になってきます。
バイク=250ccクラスからと考えている人も少なくないのではないでしょうか?
ナンバーの色は白色で原付第一種と色は同じですが、サイズが少し大きくなります。
原付第二種と比べて大きな違いは『自動車専用道路を利用できる』点にあります。
250ccクラスのメリット
250ccのメリットは
- 自動車専用道路を走行可能
- 車検がない
の2点です。
250ccクラスのデメリット
逆にデメリットは
- 維持コストが原付一種・二種と比べると高い
- 高速道路を走る事が出来るが、長時間・長距離は上のクラスと比較するとキツい
- 駐輪場が利用不可の場合がある
といった点が考えられます。
250ccクラスのまとめ
このクラスから『自動車専用道路』を使える様になりますので、高速道路・バイパスを使う予定の方はこのクラス以上を購入する必要があります。
高速道路等を使える様になるので、行動範囲が原付と比較して広くなります。また、高速道路を使うつもりがなくても『もしもの時に高速道路に乗れる』という点は大きな利点です。
- ツーリングで想像以上に疲れたから帰りは高速・バイパスを使うか
- 通勤で遅刻しそうだから
- 日帰りツーリングだけどちょっと遠くに行きたい気分
- 夜のサービスエリアで黄昏たい
などなど(最後のは私の価値観ですが)
初めてのバイク選びでバイクをどういった風に使うか想定できてない場合は250ccクラスを購入しておけば間違い無いと言っても良いと思います。
高速道路を走る上で排気量が大きいバイクと比較すると若干キツい面もありますが、走行車線を100km/h前後で走る分には問題ないと思います。
逆に考えるとパワー・性能に振り回される事もないので、バイクに不慣れな方でも安心して乗る事が出来ると思います。
また一般道を走る分には十分すぎる走行性能を持っています。
『普段は高速道路・バイパス等は使わないが、いざという時に乗るかもしれない。たまには高速道路を利用して長距離のツーリングもしてみたい』と考えている方にはオススメの排気量クラスです。
車種のバリエーションも豊富なので選ぶ楽しさもあります。
過去にXT250X→マジェスティS→MT-25と所有してきました。(+知人に借りたバーグマン200とレンタルバイクでニンジャ250)
バイクの免許を取って初めて買ったクラスで、1番お世話になっているクラスです。
免許取得前は『VTR250』に乗ってみたいと考えていたんですが、予算の都合と車重が軽いのが良いという理由でXT250Xを最初のバイクに選びました。
納車から1時間もしない内にニュートラルこけをしてレバーを曲げた事はボケるまで忘れる事がない思い出です。
その後スクーター楽そうという理由からマジェスティSに乗り替えるも数年後に『ギアをガチャガチャしたいなぁ』という理由と見た目に一目惚れからMT-25に。笑
現在GSX-R125で十分と感じていますが、次に乗り替える時には250ccクラスを選ぶと思います。CBR250RRが欲しいです。笑
小型二輪(250cc超〜400cc)のメリット・デメリット
小型二輪(250cc超〜400cc)(以下400ccクラスと呼びます)は普通自動二輪免許で乗る事が出来る最大排気量になります。
中途半端なクラスと呼ばれて1番不遇な扱いを受けているクラスです。
ナンバーの色は白色に緑の枠線が入ってます。
250ccクラスとの違いは『車検の有無』です。
400ccクラスのメリット
400ccのメリットですが
- 高速道路の走行が250ccクラスと比較して結構楽になる
- 排気量が大きい分、走行性能は圧倒的
- トルクがあるので低速走行時が楽・安心
です。
400ccクラスのデメリット
逆にデメリットは…
- 車検が必要になる
- 維持コストが下のクラスと比べて高い
- 車種のバリエーションが少ない
- 燃費が悪い
- 車種にもよるが、車重が重い
です。
400ccクラスのまとめ
400ccクラスは『褒める点が少ない』というのが正直な感想です。
走行性能に関しては普通自動二輪免許で乗れる排気量の中で圧倒的に高いです。(排気量が高いので当然ですが)
ですが、その走行性能も一般道をメインに走る分には持て余す走行性能と感じます。
高速道路を滅多に使わないというなら250ccクラスで十分と個人的には思います。
ただ、高速道路を頻繁に使うつもりという方なら400ccクラスを選んだ方が良いです。
『250ccクラスでも問題なく走れる』と前述しましたが、エンジンの余裕感は全然違います。
ちょっとした追い越しでも楽さが違います。また、合流時の加速区間でも250ccクラスよりも余裕を持って行えます。
更に『持て余す』と書きましたが、トルクが太いので一般道での低速走行時などでのクラッチ操作がかなり楽です。クラッチ操作に気を回さなくても良いので、バイクの操作(特に半クラ)に不安がある人にも安心して乗ってもらえると思います。
また、デメリットと見られがちな『車検』ですが、確実にメンテナンスをする期間が来ると考えればメンテナンスにズボラな人には逆にメリットになるのではないか??と考えます。
- 高速道路を頻繁に使う予定だけど、大型免許は取るつもりはない
- バイクの操作に不安だから少しでも不安要素を減らしたい
- 余裕をもって、のんびり走りたい
- とりあえず1番デカい排気量のバイクに乗りたい
と考えている方にはオススメの排気量クラスです。
400ccクラスはニンジャ400を所有しています。
『400ccに乗ってみたいなぁ…だけど、重いんだよなぁ』と考えている時に出会ったのがニンジャ400。
高速道路の走行は250ccクラスと比べて本当に楽です。そのお陰で長崎から鹿児島までツーリングしようと思えました。250ccでも行けない事はない距離なんでしょうが、私の場合は400ccに乗っていなかったらそんな遠くまで行こうなんて考えなかったと思います。
一般道ではエンジンをぶん回せないので『ふとした瞬間』にストレスを感じる事もありますが、その時以外は楽で良いです。笑
さいごに:クラス別オススメポイント
原付第一種
- 近場オンリーの足になれば良い
- とにかく予算を安く抑えたい
- バイクで遠出するつもりはない
という方にオススメです。
原付第二種
- 交通の流れに乗って走りたい
- バイクで自動車専用道路を使わなくても大丈夫
- 重いバイクは心配
- 車を持っているけど、バイクにも乗りたい
という方にオススメです。
250ccクラス
- 一般道メインだが、自動車専用道路も使う可能性がある
- 高速も使うかもしれないが、維持コストを抑えたい
- エンジンを回して走りたい
- 重いバイクは心配
- 初めてのバイク
という方にオススメです。
400ccクラス
- 高速道路を頻繁に使う予定
- エンジンを回さなくても良い・のんびり楽に走りたい
- クラッチ操作に不安がある
- 走行性能に余裕があるに越した事はない
という方にオススメです。
かなり私の独断と偏見による考えなので『いやいや違うし』『こいつ分かってねぇな』という意見も出るかもしれませんが…
少しでもバイク選びの参考になれば幸いです。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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