【妨害運転罪】煽り運転の罰則/誰でも加害者になる可能性があります
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ここ数年で大きく取り上げられる様になった煽り運転ですが、令和2年6月までは『煽り運転』を取り締まる規定がなかったとの事。
それまでは別の道路交通法や刑法が適用されていたらしいです。
が、不幸・悲惨な事故が多発し社会問題として取り上げられる様になってから、令和2年6月に道路交通法が改正され煽り運転を取り締まる為に『妨害運転罪』が創設されました。
この『妨害運転罪』の罰則は
妨害運転罪(煽り運転)の罰則
違反による罰則は、「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」が科せられます。基礎点数は酒気帯びと同じ25点です。また、高速道路上で相手車両を停車させるなど、著しい危険を生じさせた場合は、「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」が科せられます。基礎点数は35点で、酒酔い運転と同じです。これらに違反すると事故を起こさなくても免許を取り消されることとなります。
政府広報オンライン/「あおり運転」は犯罪ですより引用
『妨害運転罪』の罰則は『懲役又は罰金で免許も一発取り消し』とかなり厳しい罰則となってます。
が、それでもまだまだ煽り運転によるトラブルのニュースは後を絶ちません。
『妨害運転罪』の取り締まり対象例は
（1）車間距離を極端に詰める（車間距離不保持）
（2）急な進路変更を行う（進路変更禁止違反）
（3）急ブレーキをかける（急ブレーキ禁止違反）
（4）危険な追い越し（追越しの方法違反）
（5）対向車線にはみ出す（通行区分違反）
（6）執ようなクラクション（警音器使用制限違反）
（7）執ようなパッシング（減光等義務違反）
（8）幅寄せや蛇行運転（安全運転義務違反）
（9）高速道路での低速走行（最低速度違反）
（10）高速道路での駐停車（高速自動車国道等駐停車違反）
政府広報オンライン/「あおり運転」は犯罪ですより引用
主な取り締まりの対象例として上記の様な物があるようです。
テレビ等のニュースで取り上げられる様な極端な例を実際に見る機会は滅多にないと思いますが、多少なりに上記に該当する様な運転を見かけた事がある、または自分もした事あるという人は多いのではないでしょうか？(ドライバーに煽ってるという自覚の有無に関わらず。)
気付かない内に煽り運転しているかもしれません
『煽り運転』というとテレビで話題になる様な危険な行為をイメージするかもしれませんが、アレは極端すぎる例で逆にあの手の事件を『煽り運転』の一言で済ませる事も問題なレベルだと思います。
ニュースレベルの煽り運転をした事がある人はそう多くないと思いますが、煽り運転をしてしまっていたという人は少なくないと思います。(煽る意図の有無に関わらず。)
例えば、車間距離をやたら詰めて走る人。仮にドライバー本人に煽っているつもりがなくても立派？な煽り運転です。
逆に、後ろのドライバーがやたら車間距離を詰めてくるから『急ブレーキでちょっと驚かせてやれ』なんて考えて急ブレーキをかけても立派な煽り運転です。
無理な追い越しや、幅寄せなんかも煽り運転です。
コレが煽り運転になるのかは分かりませんが、高速道路上で追い越し車線をトロトロ延々と走っている行為も僕からしたら煽り運連？と感じてしまいます。
僕自身も過去に煽り運転をした事がないわけでもないです。
遅い車に対して『さっさと行けよ』と感情的になり車間距離を詰めた事もあります。僕同様の事をした事があるという人も多いのではないでしょうか？
けどそれも煽り運転ですし、逆に渋滞している訳でもないのに制限速度を大幅に下回る速度で走る車も煽り運転だと思います。(ドライバーにその気が無くても。)
ニュースで見る様な物だけではなく、公道を走っていると煽り運転？と思われる様な運転は溢れていますし、誰しもが煽り運転の加害者になる可能性を持っています。
煽り運転の加害者・被害者にならない為には？
自己中心的な考えを持たずに『ゆとりと思いやりを持った運転』を全ドライバーが心がける事によってなくすのは難しいにしても、かなり減らす事が出来ると思います。
ゆっくり走る車に対しても穏やかな気持ちで見守り、逆にゆっくり走る車も後ろが詰まってるかな？先に行かせようと譲り合えば余計なトラブルにならずに済みます。
急な車線変更、進路変更で急な割り込みなどもトラブルの原因となります。周囲の状況をしっかりと確認し余裕を持って行動すれば余計なトラブルを回避出来ます。
自分に煽るつもりが無かったとしても、結果的には相手に不快な思いをさせてしまい煽り運転を誘発してしまう事にも繋がりかねません。
繰り返しになりますが、お互いが思いやりのある運転をすれば煽り運転によるトラブルは大幅に減らす事が出来るでしょう。
とはいえ、マジモンの○カには常識は通用しない
中には、理不尽に悪意を持って煽り運転を意図的にしてくる輩がいる事も実情です。
コチラに特に非がある訳でもないのに、一方的に因縁をつけてきたりします。
残念ながらそういった類の人種に絡まれては回避しようがないので、そういった場合は安全な場所に停車してから即警察に通報しましょう。
また、出来ればドライブレコーダーを車に装着しておくと映像や音声で証拠を残しておく事が出来るので、トラブルの早期解決につながると思います。
ドライブレコーダーがない場合はスマホのカメラ機能を利用して相手の車・ナンバー・顔などを動画で撮影しといた方が良いと思います。また車の場合は鍵を閉めて絶対に開けない、外に出ない様にしましょう。
ドライブレコーダーは車屋・カー用品店やネット通販で購入できますし、最近では自動車保険の付帯サービスでドライブレコーダーをつける事も可能な場合もあります。
もしもの時の為にも取り付けておくのも良いと思います。
ドライブレコーダーが有れば、煽り運転以外での交通トラブル時でも早期解決につながると思います。(交通トラブルに遭わないのが一番なんですが。)
さいごに
煽り運転の罰則が強化されて2年以上経ちますが、一向に減る気配がない煽り運転。
公道を走る以上自分が加害者にも被害者にもある可能性が誰にもあります。
そういった事がない様に
『ゆとりと思いやりを持った運転』を心がけて、煽り運転を『しない、させない、されない』様な運転に努めましょう。(自戒)